【IT/イット THE END】感想 27年後にリベンジピエロ!!
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大人になったルーザーズの再現が素晴らしい
『IT/イット1』から27年が経ち、立派な大人になったルーザーズ・クラブ。
当時が小学校低学年として10歳、ざっとアラフォーですか。
それなのに大人ルーザーズが冒頭はこいつ誰やねん状態だったのが映画が進むにつれてああ、ビルだ!ベバリーだ!となっていってキャスティングの大事さに気づかされました。
大人ルーザーズ・クラブの経歴はこちら(公式HPより抜粋)
- ビル:ベストセラー作家で、映画の脚本も手掛ける
- ベバリー:夫とアパレルブランドを立ち上げて、成功
- リッチー:得意の減らず口で人気コメディアンに
- マイク:デリーの町に残り、事件の調査を続ける
- ベン:有名建築家に。減量にも成功してイケメンに
- エディ:保険会社のビジネスマン。母に似た女性と結婚
- スタンリー:会計士に。平穏な家庭を築く
全体の経歴見たらルーザーズじゃなくてビクトリーズじゃね?という所は置いといて、7人も居たらこの人はハマってないなってキャスティングもあってもいいのに今作は個人的にベストキャスティングだと思いました。
『X-MEN/DF』を観ていると違う視点で楽しめそう
メインキャストのビルとベバリーがジェームズ・マカヴォイとジェシカ・チャスティンのため、今年公開の『X-MEN ダークフェニックス』に出演していたんですね。
もう要所要所、プロフェッサーXと敵ミュータントに見えて仕方ないという(笑)
X-MENシリーズ全部鑑賞の僕としては予告編で一瞬で気付き、ヒーロー映画との違う演技を観れます。
今作が169分と長尺の映画のため、映画がダレてきたと感じた時は演技の違いにフィルターを当ててみるのもおもしろいかもしれません(笑)
以下よりネタバレでの感想になります。
続編なのでもちろんですが、『IT/イット1』を観てからでないとちんぷんかんぷんです。
ホラー要素も『IT/イット1』と同じくらいでホラー苦手層も楽しめます。グロが全く無理な方、ゾンビ映画がシャットアウトな方は鑑賞はNGだと思います。
町に戻ると徐々に記憶が戻る様が恐怖をあおる
マイクの連絡によってデリーの町に戻るルーザーズ。中華料理屋で久々の再開に花を咲かせるも束の間、すぐさま呪いが蘇えるかの如く恐怖の始まりに。
ペニーワイズが近づいてくる描写と同時にルーザーズの記憶も戻っていくんですよね~。ビルのどもりが徐々に復活してく様が一番分かりやすかった。
27年前の出来事が蘇って一部メンバーは逃げたくなります。
その後は個々で記憶を辿っていくんですが、一人終わるたびにまだあるのか、もうやめてくれー!と段々感じていって自分もペニーワイズの恐怖に晒されていることに気づいて何とも心地良い恐怖?という感情になりました。
最終決戦であるペニーワイズの巣に行く頃にはルーザーズの一員となって対峙している感覚になりました。
ペニーワイズの源は「恐れること」だった
ペニーワイズが強大な恐怖と感じるのは幻覚でその人のトラウマを映し出して恐怖を増幅させて力を得ているものでした。
現に幻覚であるので一種の洗脳みたいなイメージをみせられているので現実に起こっているわけでわない。
それに気付いたルーザーズたちは罵詈雑言を浴びせてペニーワイズを小さくしていきます。しおれていって赤ちゃんサイズになるペニーワイズに少しかわいさを覚えながら同情していく感情でした。
同情も束の間、心臓を抜き取るグロも入ってペニーワイズは死にます。
決戦後のスタンからの手紙に涙・・・
ペニーワイズとの決戦も終わり、それぞれの人生に戻るルーザーズに浴槽で息絶えたスタンからの手紙が感動的でした。
映画序盤でスタンはマイクからの連絡で恐怖が蘇り、浴槽で自殺します。
臆病である自分を許して欲しいという謝罪と共に、自分の死で再び結束を高めて挑んでほしいというメッセージもつづられていました。
奇しくもスタンの死によってペニーワイズを倒す儀式の条件に当てはまっていたために、ルーザーズのメンバーはペニーワイズ討伐に成功したという何とも言えない皮肉さと悲しさで涙を誘うシーンでした。
臆病なスタンなりの行動でルーザーズの助けになっていたことで実は一番討伐に貢献していました。
アベンジャーズレベルの長尺はとりま意味はあった
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で182分、今作が169分と約3時間という長尺でした。
アベンジャーズは集大成映画なのでダレることなく観れました。今作はチャプター2(原題)で2作目で歴史の差は歴然。見ごたえの差をどうしても比較してしましました。
3時間くらいとなるとどうしても観ていて長いなと思ってしまうので、個々のトラウマ体験克服のシーンはカットの余地はあったように思えます。2回目DVDで観た時は恐らく飛ばします(笑)
とまあ長尺だったこと以外は質の良い映画でした。何度も書きますが、キャスティングというのは映画の良し悪しをここまで左右するものかと感心させられた映画でありました。
今回は以上です。