【ネタバレビュー】『アベンジャーズ エンドゲーム』MCUよ、ありがとう!!(その1)
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再び使われるインフィニティストーン
まず、上映時間3時間ということでいつも通り書いていくのも良いですがかなりの文量になりそうなので、この作品は記事を二回に分けます。
映画のメインというかクライマックスは「その2」なので良かったらその2もお読み頂ければ幸いです。「その1」はファン歓喜間違いなしのタイムトラベルまで書こうと思います。
サノスとの激闘後、アイアンマンことトニー・スタークとネビュラは宇宙空間に取り残されるも、ニック・ヒューリーに呼ばれたキャプテン・マーベルに助けられ地球に帰還。
状況に憤りをみせるトニーはキャプテンアメリカことスティーブ・ロジャースに言えるだけの不満をぶつけて入院します。
『インフィニティウォー』で指パッチンしたサノス(ジョシュ・ブローリン)はもう一回インフィニティストーンを使います。その形跡をロケットとネビュラが気づき、残ったアベンジャーズでサノスの居る星に向かいます。
サノスはインフィニティストーンを壊すために再び使用して身体がほぼ半分犠牲になっていました。その表情は定年退職して目的を失ったサラリーマンの様。そこにアベンジャーズの強襲!あっさり拘束されてソーに腕と首を落とされます。
何ともあっけない最期…アベンジャーズ達も弱ったサノスを殺しただけで何の解決にもなっていません。
ここから5年の月日が流れます。
5年後、それぞれの活動に
5年後、メンバーはそれぞれ活動にあたっていました。
キャプテンアメリカ:残った者たちの心を癒すセラピーを(そこにはアンソニー・ルッソ監督の姿も笑)
ロケット・ネビュラ・キャプテンマーベル:宇宙での活動
オコエ:ワガンダで活動して地殻変動を察知
ウォーマシン:地球での争いを探索
ブラック・ウィドゥ:メンバーと交信を続けるも彼女自身は前に進めずに。
着目するのは交信シーンでウォーマシンよりホークアイが世界各国で暗殺業に勤しんでいるとの報告が。ローニンとして日本でもヤクザ(さなだと戦っていました。
彼は指パッチンで自分以外の家族を消され、絶望に堕ちてしまいます。この怒りを世界の悪とされる者たちへとぶつけることで自分を保つことになったのかもしれません。彼なりの前への進み方としての行動でしょう。
映画がクリントの家族睦まじいシーンが一瞬にして家族を失うホークアイの心中を考えるとたまらない気持ちになりました。
アントマン帰還により、物語が進む
シーンが変わり、見覚えのあるバンが。ネズミが偶然スイッチを起動してアントマンことスコット・ラングが量子世界から帰還!
僕は勝手にディズニーだからネズミを出してきたなと予想します(笑)
アントマンことスコット・ラングは5年間、閉じ込められていたが5時間くらいの感覚だったとメンバーに言います。
量子世界は時間の流れが異なるからサノスがインフィニティストーンを集める前に石を回収することが可能ではないかと提案してトニー・スタークの元に。
トニーは妻のペッパー・ポッツとの間に娘が居ました。「3000回愛してる」と娘に言われ、父親になった幸せを噛みしめるトニーに戦いの意志は薄れています。
そこにスティーブ・ナターシャ・スコットが量子世界の話を持ち込むも断ります。
しかし家族との幸せを満喫する中で、スパイダーマンことピーター・パーカーを亡くした後悔は消えることなく、密かに研究に励みタイムトラベルの方程式を完成。
アベンジャーズのアベンジの始まりです。
メンバーを再結集し、タイムトラベル!
再結集のため、散っているメンバーの元へ。
ハルク:『エイジオブウルトロン』からハルクが出にくくなっていたけど、ブルース・バナーとハルクの融合に成功。ブルース・バナーの状態でハルクになっていました。顔もマーク・ラファロ寄りになっていました。
性格もフランクで記念撮影を求める子どもたちと快く掛け声を上げて撮る姿はシュールで笑いポイント。流れでスコットに撮影を振るも大々的に活躍していないアントマンはあまり認知されていません。苦笑の子どもたちを他所にブルースは撮ろう撮ろうと一点張り。今までにないハルクのコミカルさに微笑みの嵐(笑)
ソー:地球に「ニューアスガルド」と付けて住んでいました。
車の荷台にロケットとハルクが乗っているシーンがありまして、三角座りで乗っているハルクのかわいさに笑いがこみ上げます。
ソーは部屋にこもってゲーヲタになっていました。ゲーム(フォートナイト)しながらビールを飲んでお腹が正に中年のオッサン。敵に汚い言葉で罵倒する様はアスガルドの神とは程遠く描写はありませんでしたが、あの状態だとムジョルア持てねーんじゃね?と思いました(笑)
ハルクがサノスの名を出すと、ヴォルデモート卿のオマージュなのか「その名を口にするな」と言います。相当サノスに堪えたのでしょう、弟のロキも殺されていますし、衰えた後のサノスに止めを刺した経緯もフラッシュバックしているのでしょう。アベンジャーズに戻ってストーンの説明の際に元カノ、ジェーン(ナタリー・ポートマン)を惜しむ様は正に神ではなく人間。親近感湧くシーンです。
さてメンバー再結集でまず量子世界への実験。ブルースを先頭に実験するもスコットが赤ん坊になったり、おじいちゃんになったりラジバンダリでうまくいきません。そこにトニー・スタークがGPSやトンネルを持ち込みます。おまけに『シビルウォー』で取り上げたキャップの盾も。トニーとキャップの和解の瞬間です。そういやまだ和解してなかった、いろんなことあって忘れてました(笑)
さあ生き残りの全メンバー集結でトニーが加わりタイムトラベル装置も完成。大きく3つの時代に行きストーンを回収します。
・3つのストーン回収にトニー・スティーブ・ハルク・スコット 2012年『アベンジャーズ』時代
・1つのストーン回収にソー・ロケット 2013年『ソー:ダークワールド』時代
・2つのストーン回収にクリント・ロマノフ・ウォーマシン・ネビュラ 2014年『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』時代
さあここからファン必見の伏線回収と名シーンのオマージュラッシュ!オラわくわくすっぞ!!
タイムトラベル:2012『アベンジャーズ』
初めに飛んだ先は、『アベンジャーズ』時代の2012年。シールドが2つのストーンを回収している場面をしっているためです。
マインドストーン
『アベンジャーズ』でロキの杖に付いていたストーン。シールドがストーンを回収する際エレベーターにスティーブが乗ります。そうこのシーン、『ウインターソルジャー』での名シーンのオマージュです。
本来なら次々と乗ってくるヒドラと戦うシーンですが、今回は争いごとは避けたいため「ヒドラ万歳」と囁きストーンの入っているバッグを受け取ります。「ヒドラ万歳」というセリフは最近のコミックでキャプテンアメリカが初めからヒドラの一員だというストーリーを彷彿させるシーンです。最近のコミックも持ってくるところがさすがです!
その後、この時代のスティーブにロキと勘違いさせて対決に。「バッキーは生きている」と囁き、この当時のスティーブは生きていることは知らないので驚きを隠せず油断し、K.O.。当時のコスチュームでファンに散々イジられたプリケツを本人が自虐して回収に成功。
スペースストーン
四次元キューブを持つ当時のトニーに無理やり回収に来たピアース長官。その後ろに兵隊に変装した現在のトニーと小さくなったスコット。スコットに当時のトニーのリアクターを誤作動させ、軽い発作を起こして場を混乱させて見事スペースストーンを奪うも、暴れていた当時のハルクとぶつかりロキと共にスペースストーンは彼方に消え作戦失敗。
『インフィニティウォー』で殺されたロキがもう出てくることはないと思っていたのでこのような形でカムバックさせる所がさすがです!
スペースストーンと残り少ないピム粒子が同時にある1970年にダイブします。
なんか『インセプション』観てるみたいでオラまたワクワクしてきたぞ!!(夢の中じゃないけどね)
タイムストーン
NYのサンクタムにドクターストレンジに会う前のエンシェント・ワンに会いに行くブルース。
この頃にすでに世界の危機を察知していました。この頃のドクターストレンジは交通事故による後遺症でリハビリ中でエンシェント・ワンに会う少し前といった時系列です。
ブルースは胸元のタイムストーンを託すように頼むもアストラル体にされます。ここで怯まぬブルース、タイムストーンを渡すと別の時間軸が生じてしまうと拒むワンに元に戻すことで解決することとストレンジがサノスに意図的にタイムストーンを渡したことを伝えて優秀なストレンジの行動を信じてタイムストーンを託します。
この一連の流れで今後のMCUでパラレルワールドが生じ、別の時間軸からのキャラクター共演が可能ではないかという説が浮上しました。20centuryFOXの契約満了によってX-MENたちがMCUに参戦できる道しるべになるかもしれません。
タイムトラベル:2013『ソー:ダークワールド』
リアリティストーン
アスガルドに行き、ソーの元彼女ジェーンに入り込んだリアリティストーンを回収しに。
時系列はダークエルフに襲われる直前。ソーの母が殺される前日です。
母を見たソーはアル中でメンタル弱くなってるのもあってネガティブ発言連発。見かねたロケットに張り手くらうソー。今回のソー、完全ネタキャラ(笑)。
母に見つかり、戸惑うソーにも魔女に育てられた母には未来から来たこともお見通し。体系がオッサンになってるんでそれもあるのでしょう。
弱ったサノスを殺しても意味はなく、完全に陰に入っているソーを諭します。やはり親は偉大ですね。すぐ立ち直ります。
無事ジェーンからリアリティストーンと取り出しに成功。現代に帰ります。ソーもこの時代にあるムジョルアを導け通常運転に戻ります。
タイムトラベル:2014『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』『インフィニティウォー』
パワーストーン
ローディとネビュラは『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』オープニングで唄いながらストーンへ向かうクイルを見て「あいつアホか?」というローディ。あのオープニングはメロディーが流れているからカッコイイけど傍から見たら確かにアホ(笑)。僕もウォークマン聴きながら口ずさむことあるのでクイルのこと笑ってられない気持ちになりました。
クイルの頭殴って無事パワーストーン回収。しかしネビュラは人造人間、当時パワーストーンを狙っている2014ネビュラと交信してしまいます。頭イジられてサノスに計画がバレます。
交信の影響でネビュラは停止してしまいます。がローディは現代に帰れます。
ソウルストーン
クリントとナターシャは案内人のレッドスカルに導かれ、『インフィニティウォー』のサノスと同じ状況に。サノスは一人で帰ってきたことを踏まえてどちらかが命を投げ出さないと手に入れることは出来ないことを悟り、二人はお互いに命を投げ立ち合いに。
クリントは家族を失い殺し続けた罪悪感、ナターシャは空っぽだった自分にアベンジャーズという家族ができ、もう悔いはないという理由です。
結果的にナターシャが犠牲に、この覚悟のシーンは涙がこぼれました。長年MCUを観ないと分からない感情です。実に悲しくも偉大な死。
クリントが目覚めると手の中にソウルストーン。悲しみの中、回収。この時のジェレミー・レナーの表情に涙… 必見です。
タイムトラベル:1970『キャプテンアメリカ:ファーストアベンジャー』
スペースストーン
ニュージャージーの軍事施設に到着したスティーブとトニー。トニーはコナンのメガネみたいに透視能力でスペースストーンを回収。帰ろうとすると若き父、ハワード・スタークが。これから生まれる子どもにどう取り組むか励ますトニー。その子どもはトニーなのでシュールなシーンに。別れ際に今までの功績を感謝するトニーに戸惑うハワードも他人の気がしないと何かを感じるハワード。ジャーヴィスの待つ車に乗ります。
このジャーヴィスはドラマ『エージェント・カーター』に登場したジャーヴィスと同じ俳優さんでした。見落としそうでした。
ピム粒子を回収するスティーブ、うまいことピム博士を電話で外に出し、ピム粒子回収。この研究室に初代アントマンの仮面があったのは嬉しいファンサービス。
道中で怪しんでいた職員に追われそうになり慌てて部屋に入るとそこはかつての恋人カーターの部屋。隣室越しにカーターを見つめるスティーブの顔には後悔の表情。おそらくダンスをすっぽかした後悔やナターシャに諭した自分の人生を歩んだらという言葉を自分にも語っていたのではないでしょうか。
2人は無事両方回収し現代に戻ります。
さていよいよ現代に戻ったアベンジャーズ。これから本当のアベンジです。
続きは「その2」に書きますのでよろしければご覧ください。